セットアップガイド

動画再生のトラブルシューティング

特定の動画だけで問題が起きる場合は、まず下の 3 つを確認し、当てはまる症状の対処を試してください。

まず確認すること

  1. 同じ端末で別の動画を再生します。別の動画が正常なら、元のファイル固有の問題と考えられます。
  2. 問題のある動画を別の Neo Video 端末で再生します。別の端末で正常なら、最初の端末か接続環境を確認します。
  3. Neo Video Server を使わず、パソコンで元ファイルを直接再生します。ここでも同じ症状が出るなら、元ファイルに原因があると考えられます。

ファイルを変換して対処する

ファイルを一般的な形式に変換すると、再生できるようになる場合があります。HandBrakeShutter Encoder などの動画変換ツールをお試しください。以下では、ffmpeg というコマンドラインの動画変換ツールを使った例を紹介します。

免責事項
ffmpeg は、コマンドライン操作に慣れた上級者向けのツールです。変換によって問題が解決する保証はなく、音声や字幕、メタデータなどが失われる場合があります。必ず元ファイルを残し、ご自身の責任で行ってください。ffmpeg のインストール方法や使い方はサポート対象外のため、公式サイトをご確認ください。元ファイルのあるフォルダでコマンドを実行し、引用符内の input.mkv または input.mp4 を元ファイル名に置き換えてください。

映像は出るのに音が出ない

画質は変わりません

考えられる原因

別の音声トラックが選ばれているか、選択中の音声形式に端末やプレイヤーが対応していません。

対処

プレイヤーの音声メニューを開き、選べるトラックを順番に試してください。別のトラックで音が出れば、ファイルを変更する必要はありません。

どのトラックでも音が出ない場合は、最初の音声トラックを AAC に変換します。最初の映像トラックとすべての字幕トラックは、再エンコードせずに残します。

ffmpeg -i "input.mkv" -map 0:v:0 -map 0:a:0 -map "0:s?" -c:v copy -c:a aac -b:a 256k -c:s copy "output.mkv"

再生がカクつく・コマ落ちする

画質が変わる場合があります

考えられる原因

動画のビットレートが回線速度を上回っている、端末側でソフトウェア処理が必要になっている、ファイルの時刻情報が乱れているといった原因が考えられます。高ビットレートの 4K や 10-bit H.264 で起きやすい症状ですが、それだけでは原因を断定できません。

対処

パソコンでの直接再生と、サーバー経由の再生を比べてください。サーバー経由だけでカクつく場合は、再生端末を Wi-Fi ルーターに近づけるか、サーバーのパソコンを有線 LAN でつなぎます。複数の端末で同じようにカクつく場合は、ファイル側に原因がある可能性が高くなります。

接続環境が原因でない場合は、互換性を優先した H.264 / AAC の MP4 を作成します。映像を再エンコードし、通常はビットレートも下がります。

ffmpeg -i "input.mkv" -map 0:v:0 -map "0:a:0?" -c:v libx264 -pix_fmt yuv420p -preset medium -crf 20 -c:a aac -b:a 192k -movflags +faststart "output.mp4"

MP4 の再生開始やシークが遅い

画質は変わりません

考えられる原因

MP4 の再生用インデックス情報がファイルの末尾にあると、ネットワーク経由での再生開始やシークに時間がかかることがあります。

対処

パソコンで元ファイルを直接再生してください。直接ならすぐに始まり、サーバー経由だけ遅い場合は、MP4 のインデックス情報の位置が原因の可能性があります。

新しいファイルを作り、インデックス情報をファイルの先頭へ移します。映像は再エンコードしません。処理時間はファイルサイズによって変わります。

ffmpeg -i "input.mp4" -c copy -movflags +faststart "output.mp4"

一部の字幕が選べない・AirPlay で表示されない

画質は変わりません

考えられる原因

PGS や VobSub は、文字ではなく画像として収録された字幕です。Neo Video の内蔵プレイヤーでは表示できますが、Apple TV や AirPlay 向けの HLS には含められません。

対処

SRT などのテキスト形式の字幕を用意し、動画と同じ名前(拡張子だけ .srt)で同じフォルダに置いてください。そのあとフォルダを開き直します。画像字幕を文字に変換するには、OCR ソフトと変換後の校正が必要です。

音がだんだんズレていく

画質は変わりません

考えられる原因

映像と音声の時刻情報が乱れている可能性があります。可変フレームレートは正常な動画にも使われるため、それだけで原因とは判断できません。

対処

いったん動画を閉じて開き直し、同じ場所からズレ始めるか確認します。次に、別の端末でも再生してください。どの端末でも同じようにズレる場合は、ファイルの時刻情報に原因がある可能性があります。

再エンコードせずに新しいファイルを作り、時刻情報を再生成します。それでも音がずれる場合は、すべてのファイルに使える安全な変換方法はありません。元ファイルを残し、個別に原因を調べてください。

ffmpeg -fflags +genpts -i "input.mp4" -map 0 -c copy "output.mp4"

動きのある場面で横縞(くし状のギザギザ)が出る

画質が変わる場合があります

考えられる原因

テレビ録画などのインターレース映像が、正しくデインターレースされていない可能性があります。

対処

パソコンでの直接再生と、別の端末での再生を試してください。動きのある場面で同じ横縞が出る場合は、元の映像がインターレースの可能性があります。

元のフィールドレートを保ったプログレッシブ映像に変換します。映像を再エンコードするため、元ファイルを置き換える前に結果を見比べてください。

ffmpeg -i "input.mkv" -map 0:v:0 -map "0:a?" -vf bwdif=mode=send_field -c:v libx264 -preset slow -crf 18 -c:a copy "output.mkv"

その他のトラブル

再生中にサーバーのパソコンの空き容量が減る

考えられる原因

MKV や AVI など、デバイスがそのまま再生できない動画では、サーバーが再生用の一時ファイルを作りながら配信します。この一時ファイルは動画とは別の場所(サーバー設定のキャッシュ)に保存され、その動画の残り時間ぶんまで増えることがあります。複数の端末で別々の動画を同時に再生すると、そのぶん容量を使います。端末がそのまま再生できる動画では作られません。

対処

すべての端末で、その動画を閉じてください。最後の端末が閉じた時点で一時ファイルは削除されます。

アプリを強制終了したなどで空き容量が戻らない場合は、そのまま 15 分ほど待ってください。再生されていない一時ファイルは自動で削除されます。すぐに戻したいときは、Neo Video Server を終了して起動し直します。

空き容量を確認するときは、動画を置いているドライブではなく、パソコンのシステムが入っているドライブを見てください。一時ファイルは通常そちらに作られます。

再生をやめたあとも残るサムネイルなどは、サーバー設定の「キャッシュを削除」から消せます。